今日の天気、日本海側と太平洋側に低気圧があって、
2つの低気圧が日本を挟むように東へ進んでいます。
東京に雪を降らせた正体。
こういうの、「2つ玉低気圧」といいます。
この2つ、今日から明日にかけてさらに東へ進んで、
太平洋~オホーツク海にでると、一つに合体し、
猛烈に発達します。
ちなみに、こうして猛烈に発達した低気圧をマスコミは「爆弾低気圧」と読んでいます。定義としては、中心気圧が24時間で24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)について、こう呼ぶようです。
式だとわかりづらいので、北緯40度で17.8hPa/日、北緯60度で24hPa/日と考えればいいでしょう。
台風を上回る勢いで発達するこの手の低気圧にはうってつけのネーミングですが、気象庁はこの用語は使用を控えることとしています。
「急速に発達する低気圧」などと呼びかえることとしています。
余談は置いておいて、
そうなると、北海道から東北、山岳地帯では
大荒れの天気になり、猛吹雪、豪雪をもたらす
ことになります。
冬に山で仕事をする私のような人間が
最も警戒する気圧配置です。
実際、冬山での遭難事故、こういうときに多発してます。
こうなると予想される時は、絶対、山には入らない。
山の中にいても、こうなりそうな時は四の五の言わずに
下山する。そう決めてます。
でも、駆け出しの頃、まさに二つ玉低気圧が日本を
はさみ込んでいるとき、仕事が立て込んでいるせいもあって
無理に山に入ったことがあります。
入山したときは、スカッとした冬晴れ。きっと大丈夫と
勝手に思いこんで。
目的地につき、一通りの調査を終えてテントを張り、
湯を沸かして角砂糖入り紅茶を飲み、疲れもあって深く眠り。
翌朝目覚めてみると、テントが半分埋もれている。
外は湿った雪ですでに吹雪模様。
ヤバイと思って急いでテントを畳みましたが、
湿った雪のせいで全身びしょ濡れになってしまいました。
雪は粉雪に変わり、気温も急低下、あっという間に
防寒着はカチコチに凍る始末。
昨日のラッセル跡はキレイに埋まり、深雪のラッセルを
続けるうちに、小さな崖が吹きだまりで埋まった場所を
踏み抜き、雪にズボっと埋まってしまいました。
しばし脱出しようともがいていましたが、
上に上がろうと、もがけばもがくほど、深みにはまっていく。。。
いつしか疲れ、動きが止まる。すると、なにかこう
恍惚とした気持ちになり、人生で楽しかったことだけが
次から次へと走馬燈のように頭をよぎっていきます。
もうこのままでいいか、そう思いかけたところで
声にならないような声が聞こえた気がし、ふと我に返ると、
冷静になった頭がようやく回り始めます。
自分が落ちる直前に、地図で位置を確認していたので
崖は西南西向きと判断、方位磁石を取り出すことは
できたので、それまで上に上がろう上がろうとしていたのを
やめ、西に向けて横穴を掘ることに。
どれだけの時間がかかったかは覚えていませんが、
やがて周りの雪が明るくなり、外へ出ることができました。
吹雪は続いていましたが、無我夢中で山を下り、
やがて麓の牧場に着いたときは、涙が出ました。。。
それ以来、少しでも天気が荒れそうな時は、
山には絶対入らないようになりました。
高層天気図や諸々の専門天気図も勉強し、
天候の変化を少しでも読めるように
気を配っています。
それでも、自然は常に自分の予想を超える。
これからも慢心することなく、臆病なくらい慎重に
自然と向き合って行きたいと思います。。。
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